建具修理


建具の開閉が重い、開閉できない。という事はありませんか?
建具と柱、鴨居、敷居が擦れていないか確認してください。擦れている痕があれば削る必要があります。

開き戸(ドア)の場合は建具を外し擦れている箇所を削れば解消できます。丁番の動きが悪く開閉し難い場合もありますので、その場合、丁番交換の必要があります。

引き戸の場合、戸車の寿命や戸車穴に溜まる埃、ゴミなどが原因で正常に転ばず、引きずっている場合があります。通常、削ったり、戸車交換や戸車穴の掃除で直りますが、直さず長く使用すると敷居の中に更に戸車幅の溝が掘れてしまいます。この場合、建具は戸車交換で良いのですが、敷居の取替えが必要になるケースもあり、大掛かりで非常に厄介です。
最近、主流になっていますが、Vレールというレールがあります。これは、敷居の中に入れるタイプと古い敷居の上や床に直接置くタイプの物があります。交換の際は同時にVレール専用の戸車も必要になりますが、重い建具が指1本で動く様になります。レールはアルミ製ですので、敷居も傷めず磨耗も少なくて済みます。
交換されたお客様には大変喜んでいただき、お薦めです。
レール挿入前 レール挿入後(溝入れタイプ)
幅20mmと17mmの2タイプ
色はシルバーとブロンズです。
敷居上、床上に置きビス止めするタイプ。
1本〜3本溝タイプがあります。
色はシルバーとブロンズです。
ドアノブは正常に働いていますか?
長く使用しているとノブが動かなくなったり、空回りしてドアが開かない状態になったりします。部屋に入れない、出れない、トイレから出れなくなるという例も少なくありません。これはノブ部材の中に使用されているバネ等が壊れてしまうのが一因の様です。
しかし決して急に起こる事態ではなく、気付き難い程度で何らかの前兆があります。
例えばノブを回せば少し重い、固い気がする。金属の擦れる様な音がする。擦れた際に出る金属粉が床に落ちている、等々です。
こんな場合は要注意です!早急に交換する事をお薦めいたします。
非常事態は無情にも日曜祝日や深夜など身動きがとれ難い時に起こる事が多い気がします。
前兆が無くても20年位使用しているノブは交換しておく事をお薦めいたします。
握り玉型式のドアノブをお使いのお客様、レバーハンドルタイプのノブに交換されては如何でしょうか?
お盆を持ってのドアの開閉時には大変便利です。また、ご高齢になるにつれ握力が弱り、ノブを回すという行動が辛くなってきます。レバーは大変軽く開閉できます。お薦めです。
鍵は大丈夫ですか?
鍵の故障もドアノブと同じ事がいえます。
突然、故障する事がありますので、あれ!?っと思ったら早目の交換をお薦めいたします。

アルミサッシの普及と共に外部木製建具用の鍵の多数が製造中止、廃盤となっており困った状況です。
最近、空き巣等の犯罪が多発しています。
鍵をもう一個増やしてみては如何でしょうか?鍵の数が多いお宅ほど犯罪に遭う確率がひくいようです。
交換の際、ピッキング、サムターン回しの被害防止に威力を発揮する鍵への交換も考えてみては如何でしょうか?
(一部、増設不可能な場合もございます)
ガラスは割れていませんか?
ガラスが割れ、テープで固定されてるお宅を見かけます。
一時的な応急手当なら正解です。が、そのまま長く使用すると、微妙な振動でガラスが擦れ、破片やガラス粉が落ち危険です。
ガラスの入れ替えをしましょう。よく「こんな小さな邪魔な工事だけ注文しにくかった。」とお客様から聞きますが、遠慮せずお申し付けください。
小さいお子様のおられる家庭から、「ガラスが割れ落ちると危ない」と聞きます。そこでお薦めは、「アクリル板」「樹脂ガラス」[ポリカーボネイト」という柔軟性のある素材板の使用です。ガラス以外の素材板も割れるのですが、ガラス程でなく、危険度も確実に落ちます。
最近、地震でガラスが割れ落ちるかも?と危険を感じます。吹き抜け部に納まるガラスも「アクリル板」「樹脂ガラス」への交換もお薦めいたします。
現在、風呂入口建具にもガラス以外の素材板が多く納められています。確実に安全性が向上します。
ガラス入り建具は扱いも重い為、「アクリル板」「樹脂ガラス」「ポリカーボネイト」に入れ替えされるお宅も増えております。
ガラスより高価ですが確実に軽く安全安心です。
網戸の張り替えはお済みですか?
最近、網戸の張り替え用品が多数ホームセンターで扱われるようになりました。各ご家庭で、網の張り替えはお父さんの仕事になりつつあります。ご主人様、お疲れ様です。私は物作りが好きで建具製造の道に進みました。「自分で出来る事は自分でする!」この気持ちは大切です。
是非、チャレンジしてみてください。もし、忙しかったり、不安、お困りならお問い合わせください。
木製雨戸の板、フラッシュ戸の化粧ベニヤの貼り替えはお薦めできません
雨戸の場合、骨組みがしっかりしていれば、杉板、ベニヤ共に貼り替えは可能です。しかし雨戸も含め建具の全ては最初から解体出来る様に製造していません。板類は全て組み込み固定ですので、貼り替えとなると、かなりの手間、加工が必要となります。御了承ください。

フラッシュ戸の化粧ベニヤ貼り替えは不可能です。骨に糊をつけ貼り付けていますので剥がす事ができません。
表面ベニヤをヤスリで傷をつけ、その上に新ベニヤを貼り重ねる方法もありますが、貼った分、建具が厚くなり不都合が生じます。開き戸の場合、対応出来る可能性もございますが、引き戸(引き違い)の場合は不可能です。また片面のみの貼り替えも反りが出易く不向きです。
障子の組子が折れていませんか?
折れている組子のみ数本作り替える事は可能です。
折れた組子の規模にも因りますが、ほぼ全ての作り替えが必要な場合や組子のデザイン変更の場合などは確実に新調される方が安価で作れます。修理は、やはり修理、美しさにも欠けます。
雨戸板の貼り替えと同じく、かなりの手間が必要です。御了承ください。
修理前   ↓
修理後


家や建具、金物は虫歯や病気と同じで放っておいては絶対に直りません(注)
少しでも異常に気付かれましたら、早急にご近所の建具屋さん、また、お知り合いの建具屋さんにご連絡ください。
出来るだけご近所の建具屋さんに頼むのが安価であがると思います。
もしお知り合いの建具屋さんが居なければ、御連絡ください。

(注)梅雨時期や極端に湿度が高い場合、一時的に木が膨れ動き難くなる場合があります。その場合、湿度が下がれば直ります。


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